2週間前の寒い朝でした。
 私は、(寒河江小)・寒河江中部小・柴橋小・左沢小・本郷東小、そして本郷西小の通学班と出会って、通勤しています。
 その中の一つの学校です。

 1・2年生くらいの男の子一人で、信号も、横断歩道のない道路を渡ろうと、待っています。他の通学班のメンバーは、反対側の道路で待っています。何かあって、一人だけ遅れたのでしょうね。
「しょうがないなあ。班長さん、待ってやればいいのに。こういうことが事故につながる んだよ。うちの学校は大丈夫かなあ?、止まってやるか。」
と、車を止めました。でも、反対方向から走ってくる車も止まらないとその子は渡れませんね。

 大きなトラックが向こうからやってきます。その後ろには車はありません。
「たぶん、止まらないだろうな。トラックが行った後に渡ればいいな。」
と、思っていまいました。
 トラックが近づいてきました。すると、そのトラックはスピードを落とし、止まったのです。そして、ピカッ、ピカッとライトを点滅させます。「渡れ!」の合図です。
 男の子は、小走りで渡りました。

 渡り終えると、トラックにぺこり、私の方に向かってぺこり。
 通学班が、何事もなかったかのように歩き始めました。
 「さあ、行こう」と思ったら、あのトラックの運転手さん、私に向かって軽く手を挙げているではありませんか。私も軽く手を挙げて合図をしました。
 なんか、妙に心がウキウキした朝でした。

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